
日本橋駅に直結する地上52階・高さ284mの超高層複合ビルが、日本橋一丁目中地区に建設中です。名称は東京ミッドタウン日本橋 日本橋野村三井タワー。事業主は三井不動産と野村不動産です。
延床面積368,700㎡は、2026年から2027年にかけて都心で竣工する建物のなかで最大規模。オフィスのほか、5階と7階には都心最大規模のホール&カンファレンス施設が入ります。この記事では、公表されている内容から施設構成を整理します。
建物の概要
- 所在地:東京都中央区日本橋1-30-32
- 規模:地上52階・地下5階
- 高さ:284m
- 延床面積:368,700㎡
- 事業主:三井不動産、野村不動産
- 最寄駅:日本橋駅 直結
高さ284mは、麻布台ヒルズ森JPタワー(325m)、東京駅前の常盤橋タワー街区に次ぐ水準です。日本橋エリアではこれまでにない規模の建物になります。
名称と竣工時期について
この建物は資料によって呼び名が異なります。事業名としては「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」、施設名としては「東京ミッドタウン日本橋 日本橋野村三井タワー(ザ タワー)」。当サイトでは施設名を採用しています。
竣工時期についても、建物の竣工と施設の開業で時期が分かれます。館内のMICE施設は2027年10月開業予定と公表されています。オフィスの入居時期については、個別に確認が必要です。
5階・7階のMICE施設
総面積6,700㎡超
建物の5階と7階に、2つの大型ホールと12のカンファレンスルームを備えたMICE施設が入ります。総面積6,700㎡超で、都心では希少な規模です。
- 5階ホール:面積約1,500㎡、最大収容人数約1,350名
- 7階ホール:面積約1,450㎡、最大収容人数約1,170名
- 5階カンファレンスルーム:12室、連結利用に対応
5階と7階のホールを一体的に使うことで、会場転換なしでパーティーなどを開催できる構成になっています。大規模利用(700〜2,600名)、中規模利用(150〜700名)、小規模利用(〜150名)と、規模帯ごとの利用が想定されています。
入居企業にとっての意味
MICEとは Meeting・Incentive・Convention・Exhibition の頭文字で、ビジネス目的の会議やイベントを指します。館内にこの規模の施設があると、株主総会・大規模カンファレンス・全社集会・製品発表会を、外部会場を借りずに自社ビル内で開けます。
都心で1,000名規模の会場を確保しようとすると、ホテルの宴会場か専用施設に限られ、日程の調整に手間がかかります。入居ビルの中にあることの価値は、その手間が消えることにあります。
日本橋という立地
日本橋駅直結
日本橋駅は東京メトロ銀座線・東西線、都営浅草線が乗り入れます。東京駅からは徒歩圏で、大手町へも一駅です。銀座線で銀座・新橋・虎ノ門方面、東西線で大手町・九段下・中野方面、浅草線で新橋・品川・羽田空港方面へ直通します。
日本橋エリアの再開発
日本橋は2004年のコレド日本橋、2010年のコレド室町以降、三井不動産を中心に段階的な再開発が進んできたエリアです。2019年には日本橋室町三井タワー(COREDO室町テラス)が竣工。首都高日本橋区間の地下化事業も進行中で、2040年頃には日本橋川の上空が開ける計画です。
本プロジェクトはその流れの中で、これまでで最大規模の供給になります。2026年から2027年にかけては、周辺で野村不動産日本橋本町ビル計画(基準階511坪)、日本橋本町三井ビルディング &forest(木造高層)も竣工予定で、日本橋・八重洲一帯にオフィス供給が集中します。
供給が中央区に集中する年
これまで都心の大型オフィス供給は港区に偏っていましたが、2026年は中央区が最大の供給エリアになります。日本橋・八重洲だけで、本プロジェクトのほかTOFROM YAESU TOWER(地上51階)、TOFROM YAESU THE FRONT、日本橋本町三井ビルディング &forest が竣工します。
供給が集中する局面では、既存ビルからの移転が動き、二次空室が出やすくなります。日本橋・八重洲での移転を検討する場合、新築だけでなく、この時期に空く既存ビルの区画も併せて見ておくと選択肢が広がります。
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