
渋谷駅から徒歩1分の場所で、地上14階のビルが2027年6月に竣工します。渋谷一丁目地区共同開発事業。基準階面積は約785坪で、14階建てでワンフロア700坪超という、渋谷では珍しい形の建物です。
敷地は東京都児童会館の跡地と、隣接する渋谷区役所旧第二美竹分庁舎、渋谷区立美竹公園。公共用地を一体的に開発する民間プロジェクトとして進められてきました。この記事では、渋谷区が公表している事業の枠組みから整理します。
事業の概要
- 事業名:都市再生ステップアップ・プロジェクト(渋谷地区)渋谷一丁目地区共同開発事業
- 所在地:東京都渋谷区渋谷一丁目18番3、18番2および28番5(地番)
- 敷地面積:9,670.81㎡
- 竣工:2027年6月(予定)
- 規模:地上14階
- 基準階面積:約785坪
都市再生ステップアップ・プロジェクトとは
都有地を活用する枠組み
都市再生ステップアップ・プロジェクトは、東京都が保有する土地を活用して民間開発を誘導する事業です。渋谷地区ではこれが第2弾にあたります。
本事業は、東京都児童会館の跡地に、渋谷区役所旧第二美竹分庁舎と渋谷区立美竹公園を加えて一体開発するもの。都有地と区有地をまとめることで、渋谷駅至近に9,670㎡というまとまった敷地を生み出しています。
掲げられている目的
渋谷区の資料では、あらゆる人々を引き付けて新たな魅力を創造し、人の流れを地域に呼び込み、多世代が交流できる出会いと成長の拠点を形成することが目的として挙げられています。あわせて「ちがいをちからに変える街」の実現という渋谷区の基本構想が示されています。
経過
- 2021年3月:事業実施方針の公表
- 2021年5月:事業実施方針に関する質問回答書の公表
- 2021年8月:事業者募集要項の公表
- 2021年10月:募集要項に関する質問回答書の公表
- その後、事業予定者の決定
14階建てで基準階785坪という形
渋谷の大型ビルは高層が中心
渋谷駅周辺のオフィスビルは、渋谷スクランブルスクエア(地上47階)、渋谷ヒカリエ(地上34階)、渋谷サクラステージ(地上39階)など、高層の複合ビルが中心です。駅直上・駅至近の限られた敷地に容積を積む形が続いてきました。
これに対して本事業は、9,670㎡の敷地に地上14階。階数を抑えて、そのぶんワンフロアを広く取る構成です。
ワンフロア785坪が意味すること
基準階785坪は、ワンフロアに200〜300名程度を配置できる規模です。渋谷でこの面積をワンフロアで確保できるビルは限られます。
部門をフロアで分けると、階をまたぐ移動が生じ、偶発的な会話が減ります。組織の規模が200名前後で、部門間の連携を重視する企業にとって、ワンフロアに収まるかどうかは働き方に直結する条件です。渋谷に集積するIT・コンテンツ系の企業には、この形を求める層があります。
渋谷駅徒歩1分という立地
渋谷駅はJR山手線・埼京線・湘南新宿ライン、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、東急東横線・田園都市線、京王井の頭線が乗り入れます。副都心線と東横線は相互直通で、横浜方面と池袋・埼玉方面が一本でつながります。
敷地は宮下公園・明治通り側の渋谷一丁目にあり、渋谷駅東口からの動線上に位置します。
渋谷のオフィス供給の流れ
渋谷は2012年のヒカリエ以降、スクランブルスクエア東棟(2019年)、渋谷フクラス(2019年)、サクラステージ(2023年)と大型供給が続きました。2027年には本事業に加えて渋谷区道玄坂2丁目計画(地上31階・基準階478坪)も竣工予定で、供給が途切れません。
一方で、渋谷のオフィス需要はIT・コンテンツ系に偏る特性があり、業績の波が空室率に出やすいエリアでもあります。移転を検討する際は、周辺の募集状況と賃料水準の動きを見ておく必要があります。
正式名称について
記事執筆時点で、この建物の正式名称は公表されていません。事業名である「渋谷一丁目地区共同開発事業」で呼ばれています。当サイトでは正式名称が公表され次第、表記を切り替えます。
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掲載情報は渋谷区および事業者の公表資料をもとに当サイトが編集したものです。募集区画・賃料条件は掲載していません。空室や内覧のご相談はお問い合わせください。