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世界貿易センタービルディング本館|2027年3月竣工予定、ワンフロア847坪の整形無柱

公開 2026/9/7 / 更新 2026/9/7

世界貿易センタービルディング本館の外観

浜松町駅に直結する地上46階のオフィスビルが、2027年3月に竣工します。世界貿易センタービルディング本館。1970年竣工の旧本館を建て替えるプロジェクトで、旧棟は日本で2番目に高い超高層ビルとして半世紀にわたり浜松町のランドマークでした。

新しい本館の特徴は、1フロア約847坪の整形無柱空間にあります。この規模のワンフロアは都心でも限られ、部署をフロアで分断せずに配置できます。この記事では、公表されている諸元と設備をもとに、どういうビルなのかを整理します。

世界貿易センタービルディング本館の外観
写真: lease.wtcbldg.co.jp(公式)

建物の概要

諸元

  • 所在地:東京都港区浜松町2-4-1(予定)
  • 竣工:2027年3月(予定)
  • 構造・階数:S造(一部SRC造・RC造)/地下3階・地上46階
  • 建物高:GL+235m
  • 基準階面積:約2,802㎡(約847坪)
  • 延床面積:約301,998㎡(約91,354坪)※A棟全体
  • 駐車場:135台(機械式)、荷捌車27台

高さ235mは、2026年から2027年にかけて竣工する都心のオフィスビルのなかでも上位に入ります。延床約30万㎡はA棟全体の数字で、オフィス以外にホテル・商業・コンベンション・医療が入る複合開発です。

フロア構成

37階から46階の高層部にはラグジュアリーホテルが入ります。5階には健診機能を持ち外国語対応も可能な医療センター、街区内には国際会議や株主総会に対応する大ホールとカンファレンス施設が設けられます。商業施設はアトレが運営します。

ワンフロア847坪という選択肢

整形無柱で、庭園と東京湾を望む

基準階は約847坪の整形無柱空間です。柱がないため机の配置に制約が生じにくく、部門の増減に応じたレイアウト変更がしやすい形です。窓からは旧芝離宮恩賜庭園と東京湾を望みます。

4分割まで対応

1フロアを4分割(534㎡・534㎡・867㎡・867㎡)して使うこともできます。1社でワンフロアを使い切らない規模でも、まとまった面積を確保しやすい設計です。実際の募集では11階に約1,094㎡(約331坪)の区画も出ています。

災害への備え

制震:鹿島の HiDAX-R

鹿島建設の特許技術である制振オイルダンパ「HiDAX-R」を採用しています。エネルギー回生システムを備え、頻度の高い中小地震と長周期地震動に対して、揺れ幅と体感時間を低減する仕組みです。超高層では長周期地震動による長く続く揺れが課題になりますが、そこに手を打っています。

電源:中圧ガスと72時間の非常用発電

停電時でも中圧ガスが供給されている間は電源を確保できます。中圧ガスが途絶した場合も、72時間(3日間)の電源供給が可能な非常用発電機を設置。加えてテナント向けに15VA/㎡のBCP電源がオプションで用意されます。

72時間という数字は、災害時に外部からの支援が届くまでの目安とされる時間です。事業継続計画(BCP)を持つ企業にとって、建物側でこの水準が確保されているかは移転先選定の要件になります。

事務室の内観
写真: lease.wtcbldg.co.jp(公式)

環境性能

ZEB ready を取得

オフィス部分について、一次エネルギー消費量を50%以上削減した建築物に与えられる「ZEB ready」を取得しています。CASBEE(建築物環境性能評価システム/自己評価)ではSランク相当を目指すとしています。

太陽光と緑化

屋外および外装一体型の太陽光パネルを設置し、災害時の電源だけでなく平常時の節電にも使います。再生可能エネルギー由来電力の供給もオプションで選べます。運用段階のオフィスエリアのCO2排出量は、目標値51kg-CO2/㎡以下を掲げています。ヒートアイランド対策として12,000㎡の緑化空間を設けます。

浜松町駅直結という立地

3駅6路線

  • JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅 直結
  • 東京モノレール「浜松町」駅 直結
  • 都営浅草線・大江戸線「大門」駅 直結
  • ゆりかもめ「竹芝」駅

東京モノレールが直結するため、羽田空港へ乗り換えなしで移動できます。国内外の拠点を行き来する企業にとって、この点は他の都心エリアにない条件です。

ステーションコア

JR・東京モノレール・都営地下鉄・バスターミナル・タクシープールをつなぐ大きな吹き抜け空間「ステーションコア」が整備されます。乗り換え動線を強化するもので、駅と建物の境界が曖昧になる作りです。

浜松町エリアの位置づけ

浜松町・大門は、東京駅や大手町ほどの賃料水準ではないものの、羽田空港へのアクセスと複数路線が使える点で、支店統合や本社移転の候補に挙がるエリアです。周辺では竹芝・芝浦の再開発が続き、オフィス以外の機能も厚みを増しています。

その中で、ワンフロア847坪・地上46階・BCP電源72時間という条件が揃うビルは限られます。大規模なフロアプレートを必要とする企業にとって、2027年の選択肢として押さえておく価値があります。

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